猛暑にも関わらずこの二日間、来場下さった皆さま誠に有難うございました。
お城のような外観と、お施主様こだわりの間取りや設備。見学頂けた全ての皆さまにお褒めの言葉を頂戴できました。
今回の見学会は通常の家見と合わせ断熱性能と採風性能を実験してみました。
一日目は意匠設計採風計画で、自然風をどれだけ取り込められるのか、それでどれだけの涼しさや心地よさが得られるかを体感してもらい、二日目は窓を閉め切り、断熱性能、防音性能を体感してもらいました。
先ず一日目。
窓を全て開け放ち採風。一般的な建物より開口部を多めに取り、かつ積極的に風を取り込めるようなサッシのサイズや開閉方式を選定している為、お隣様が隣接している面の開口部ですら風がサーっと通り抜けました。時にテラスの全開口サッシでは申し分ない通風で、この状態で夜を過ごした場合寝冷えしてしまうのではないかと思ってしまうほど。一日エアコンに頼らず通風だけで見学会を過ごしましたが、十分許容範囲であったと感じます。動力に頼らない自然な環境も大切ですものね。
そして二日目。
条件は1F~2F、2F~3Fの階段室はオープン、仕切りなしの設計ですので空気や音も通り抜ける間取りです。そして各部屋の開口部はオープンの状態で試験。
外気温は34°猛暑。エアコンは1Fに2台、2Fに2台、3Fに1台設置してあります。今回はあえて3Fの1台のみを稼働させました。設定温度は20°
スイッチをいれた直後、もちろんですが3Fはばっちり効きました。ほどなくして冷気が階段を抜け降りて2F全体に行きわたり、やはり涼しくなりました。ここまでものの数分。
そして1F。結果玄関までは冷気は降りて来なかった、というより1F玄関ホールは頻繁な開閉で積極的な換気が促され冷気が滞留するどころではなかったのかもしれません。ここは2Fのエアコンを廻すと十分に冷えることが確認できましたので、日常の使用では十分であると思います。
多数の人達が入れ替わり入った室内環境を、3Fの一台のエアコン(6畳間用)のみで冷房がほぼ足りたことに改めて断熱性能の良さを実感です。
今後御家族様のみが日中屋内で過ごすのであれば至極快適な空間であると思います。見えない部分の作り込があるからこその住空間。こういった部分の何気ないストレス軽減が人の心理に作用すると思うのです。エアコンをフル稼働させ、扇風機を廻し風の当たる部分を取合いまだ汗がタラタラと… では居心地もなにもありはしません。
そして、防音性能もバッチリ。静まり返った室内では声も良く通り、ゆっくり寛げます。来場されたお客様は皆、「此処に住みたい!」とおっしゃって下さいました。
次回のお宅も、このような素晴らしい住宅に仕上げさせていただきます。