上棟式と投げ餅

2012.03.21| 社長ブログ

さて、本日はT様邸の上棟式でありました。

昨日から二日かかりで建前、天候にも恵まれ晴天の中作業も順調に進みました。

もちろん、納まりについても綿密に設計と打ち合わせを進めてきたので何の問題もありません。

お昼までで躯体は固まり、午後は野地板をふせます。15:00から場内の片づけをし、上棟式の準備です。

見えづらいですが、棟の頂部に弓矢。鬼門の方向に向けます。

幣束を前に皆でお祓い。時間にして約10分、お施主様ご家族と工事関係者とで総勢18名。工事の安全とT様家の繁栄を祈念しました。

上棟式を終える頃には場内にご近所の方々、お施主様の塾の生徒さんとその親御さんでい~っぱい!

本日のメインイベント、「投げ餅」 為にお忙しい中集まってくれました。皆さん有難うございます!

当初お施主様と担当との話では、上棟式を簡潔に済ませるだけの予定でした。その報告を受け、その次の打ち合わせに同行させていただき、もし可能であれば投げ餅を弊社の責任で開催させてもらえないかと頼んだのがきっかけです。

 

以下は私の勝手な思いです。

 

「最近は投げ餅どころか、契約をしたら後はどんどん工事が進み、担当者は変わってあっという間に引っ越しだったよ」

「ご近所への挨拶も面倒・・・」

「出来るだけお金を使いたくないから、お付き合いにまで割けない」

「親と別居だから別に改まって話はしなくても。」

「高いお金を払ってるんだからピカピカにできて当然。少しぐらいのサービスなんて当たり前。」

 

日本人として寂しいです。震災の時、大和魂が日本中に溢れていたのに。人は決して一人では生きていけない。周りに支えられ時には支えて一生懸命生きていくものですよね。

投げ餅をする事でご近所さんへの「お互い様」のきっかけづくりになるであろう、子供達に日本の素晴らしい文化を伝えよう、そして関係者みんなで楽しもう! という私の勝手な思いとわがままにお施主様にお付き合いいただきました。今後も弊社は建築を通じて、文化や常識等できるだけ伝えていけたらと考えています。バックアップもしますから!

これを、良しとしない御方もいらっしゃるとは思います。

家づくりを通して、お施主様とこれから本当のお付き合いが始まる中、「思い」や「信念」が共有できたら最高じゃないですか!

夢工房の家は、私を含めスタッフ、協力業者全ての力で一生懸命に作り上げます。そんなお城には最高の家族に住んでいただきたい!

物凄くお節介なのは重々承知の上、住み始めるまでの間、伝統文化、新世帯を持つご夫婦には世帯を構えることでの周りとのお付き合いの方法等々、出来るだけお伝えしていくのが建築屋としての使命であると感じています。

今迄の消費文化、経済優先の生産性に重きを置いて忘れ去られる文化をもう一度取り戻し、皆さまのコミュニティーのかけ橋となるべく陰に日向に応援してゆきます。

小さな行動が大きなうねりになるまで諦めません。

 

最後、弊社スタッフで一枚。皆いい顔してます♪