「あんぱん」で生き残った

2015.04.24| 社長ブログ

こんにちは。朝日夢工房の朝日です。

梅雨のような空模模様から一転、気温はぐんぐん上がるそうです。

行楽日和ですね!

 

さて。

昨日は静岡県沼津市K様邸リフォーム現場へ行って参りました。

 

午前中は打ち合わせやら見積りやら図面やら、エアリーハウスではゆめハピも開催しておりバタバタとあっという間の半日を会社で過ごし、沼津市に出発できたのが11:20頃。

現場に着くのもお昼だしと、沼津港市場近くの以前から気になっていたお店を経由していくことにしました。

 

知人から紹介してもらったこのお店は「恵比」(えぴ)。

これまで何度か寄ってはみるもののいつも閉店。

なんでも一日作った分だけ販売するという、毎日が限定販売のお店。

 

なんと今日は暖簾がかかっているではないですか!

 

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暖簾に 「あんぱん」

 

あんぱん専門店です。

 

初めての入店。

 

「こんにちは」

 

入るとお客さんは私だけ。

 

奥からお母さんが出てきてくれました。

 

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「私、初めてなんですがどれが人気ですか?」

 

尋ねると

 

「小倉とチーズがよく売れますよ」と丁寧に教えてくれました。

 

私も何度か寄ってみたがいつも開いていなくて、今日が初めてだと伝えると昔の話をし始めてくれました。

 

 

数十年前ここは普通のパン屋さんでした。

 

市場が近くて大型船もよく停泊したため、働く時間が早い船乗りや買い付け業者が良く寄ってくれたそうです。

 

それが船の停泊場所が移り変わり、周りにコンビニやスーパーが出店してくると売り上げはみるみる下がっていきました。

 

昔からこの地に住む家族は悩んだそうです。

 

すると息子さんが

 

「個性ある一品に特化しないとだめなんじゃないか」と家族を説得し始めました。

 

当時切り盛りしていたお母さんたちは

 

「失敗したら、売れなかったらどうする。しかもどこにそんな一品があるの」

と、意見したそうです。

 

普通だったら、ここでおしまい。

 

でもお母さんは違いました。

 

「よし、そしたらやってみようか」と開発に乗り出したのです。

 

イースト菌ではなく酵母菌。

 

先ずはこれに拘りました。

酵母菌は生地をつくるのに手間がかかるので、普通のパン屋さんは手を出さないと分かっていたからです。

 

ですが生産量は上がりません。

 

あえて茨の道を選びました。

 

使用する素材も天塩や北海道産のあんなど、徹底的にこだわりました。

 

従業員は家族のみ。

 

試行錯誤を繰り返し、コストも吟味した結果現在のあんぱんが完成しました。

 

大きさと、味と、一個120円という値段。

 

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このバランスが発売当時はネックになったそうです。

 

普通売られているあんぱんて、大きいですよね。

 

ここのあんぱんは見た目普通の半分ほどしかありません。

 

原料に限りがあり、コストを考えるとこの大きさが一杯。しかも一個120円で売らなければ採算が合わないからです。

 

売り始めて3年ほどは売れ行きも悪く大変苦労したそうです。

 

「こんな小さいのに120円は高いよ」

 

初めて買う人たちの大方の意見でした。

 

しかし口にしたとたん、これまでにない「あんぱん」がそこにありました。

 

 

徐々に口コミで味の良さが広まり、現在では8:00開店と同時に大勢のお客さんが来店し、あっという間に完売するまでのお店へと成長したのです。

 

 

お話を聞いていて、ほんと感動してしまいました。

よくぞそれまで踏ん張ったなと。

 

 

私も経営者です。

 

会社もダーウィンの進化論のように時代の流れを感じ取り、変化してゆかなければ生き残れません。

 

ですが感じ取り、変化させてもそれが世に知れ渡り認めてもらえるまではぐっと堪えなければならない。

 

大半は堪えきれず、もとの大流に戻り、やがてのまれて消えてゆくのではないでしょうか。

 

他では手間が掛かってやらないことにあえて取り組み、他に負けない良いものを作り上げ、必ず売れると自分を信じ続けること。

 

この信念がとても重要で大切だと思います。

 

 

 

当社は他社と一線を画する家作りを進めています。

 

手間もかかるし、コストも嵩む。

でもそれはお施主さんにとってとてもいい家になるからと信じているからです。

 

私たちで出来る作業は全てやります。

 

設計も営業も、イベントの設営、断熱の吹き込み、養生も・・・

外注に出るお金が減ったは当然価格に反映できます。

 

 

そうして完成した家の性能が素晴らしい!

 

真冬で暖かく、真夏でも涼しい、家の中はとても静かで空気が綺麗。結露も全く心配のない家は永持ちします。

 

当社も少しずつ認知されてきました。

 

まだまだこれからです。

 

コツコツと一軒一軒、丁寧に仕事をさせてもらい引き渡してゆきたいと思います。

 

 

 

追伸

お母さんに撮影と取材の許可を頂いております。

「あんぱん」は小倉とチーズを頂きましたが、とても生地が柔らかくあんも濃厚ではないほんのりとした味わいで評判通りの美味しさでした。

お店は沼津港市場の交差点手前左側にあります。

 

 

 

この後現場へと向かい仕事してきました。

静岡県沼津市K様邸リフォームの記事は後日!

 

 

 

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